そりゃ思い出補正も多分に入ってるだろうけど、大学で勉強してたときが私は本当に楽しかった。面白そうな講義が次から次にあって、授業で満足できないとこは研究室に押しかけて先生に延々掘り下げてもらったり、一日中図書館で図鑑読んだりとかして。卒論書いてるときも毎日楽しかった。世の中にすでにあるものと自分の中から出したいものをこね合わせる作業はしんどくて、しんどい分だけやりがいがあった。ひたすら自分のためだけのやりがい。いつまでもやってたいこれが人生ならいいと思ってた。院に入って研究職っていうのが私には狭き門すぎたので迷う暇もなく断念したけど、断念しなくてよかった世界がどこかにあったのかなって、いまだにちょっと思うよ。