せっかく10月だし…て思って積んでたレイ・ブラッドベリの『10月はたそがれの国』を読んでるんだけどどの話読んでもこんなにいやな気持ちを引きずるのシャーリィ・ジャクスン以来だな… 怪奇の色が濃いのと、どの話もさいごの一行のオチがすさまじい

hontoのレビューとか読んでるとブラッドベリの文章にはあたたかみがあり…て書かれていたりしてそう…かなあ…!?最初の『こびと』とか悪意しか感じないが…!??てなった中で『使者』はあたたかみがあった おりこうドッグが病気で寝たきりになった少年のために外から季節のにおいを持ち帰ったり少年のためにお客さんを連れてきたりする話でおりこうドッグはかしこい、なにしろおりこうドッグだから……そしておりこうドッグはそのかしこさゆえに連れてきてしまうのだ……墓の下から……(この話もさいごの一行がすごい)

レイ・ブラッドベリ『10月はたそがれの国』に収録されている短編『びっくり箱』 

子どもの視点から語られる話で中盤あたりまでは子どもが有している知識でしか物語の骨組みがわからないので???てなりながら読んでたけど途中から急にわかりはじめるとンギャッ…てなる 調べたら萩尾望都がまんが化していて、M・ナイト・シャマラン監督が『ヴィレッジ』という映画で明確にこのブラッドベリの短編をオマージュしているらしく(どっちも知らなかった)
個人的には読みながら小川洋子『琥珀のまたたき』だ……になった

念のため書いておくと、出てくるおりこうドッグは特にひどい目に遭うとかはなく無事です 人間はめちゃくちゃ死ぬ

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