雪色の口づけ 

日曜日の昼過ぎ、帰り道にあるスーパーからヘルが出てきた。
「ロックマン!?なんでここに」
真っ赤になって買い物袋を背に隠す彼女は今日は何をやらかしたのだろうか。
「本屋から帰るところ。君は何を買ったの?」
「ア、アイス!溶けないうちに帰るから、また明日!」
吐く息も白くなるこの気温でそんなに慌てなくても良いと思うのだが。三日前にヘルから告白されて恋人になって以来、彼女はいつも落ち着かない様子だ。
走り去ろうとしたヘルがバランスを崩したのを背後から抱きとめる形で支えると、コート越しにも彼女が固まったのが分かる。密着したままだと会話にならないだろうからヘルを解放する。
「うちの方が近いから遊びにこない?」
「やだ。あんたの家全館床暖だからこたつないんでしょ」
せっかく会えたのだからもう少し一緒に過ごしたいと思ったが、冬のアイスはこたつで食べるのが一番だと力説されて振られた。半透明の袋には新発売のアイス。CMによると謳い文句は雪色の口づけ。
「こたつはないけど僕の部屋も暖かいよ」
エアコンも使って室温を上げまくろうと決意して再度誘うとヘルがますます赤くなった。
「……CMの口づけって言葉思い出して意識しちゃうから、あんたと一緒にいる時食べるのは無理」
……うん、君が可愛すぎて無理。

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雪色の口づけ 

7から告白した現パロ67という前情報が最高に好きです、頑張ったね7……!
こたつがない家は嫌という理由でフラレたけどめげない6のガッツに笑ってしまいました。
二人揃って「無理」ってそれぞれの理由で撃沈してるのが可愛すぎます!可愛すぎて無理に、赤ベコの如く頷きました……!

雪色の口づけ 

わぁいありがとうございますー!!7ちゃん頑張りました!!
全館床暖がこたつに敗北しましたが、浮かれ6はめげませんでした!実際やったら電気使いすぎって7ちゃんに怒られそうです。笑
7ちゃんは自分の可愛さを分かっていないので6さんは一生撃沈し続けることになりそうです🤭

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