異国編零れ話②
お迎え後、ハウニョクの口の中で6が急に7に背を向けたのは、7のワンピースが水着じゃないので濡れてべったり身体に張り付いて下が透け出したからです。紳士なので見ない。けど貸せる上着がないので視界からシャットアウトしてました。7は6のそういう気遣いや、見られたかも、という可能性に全く思い当たってないので「なんで?」です。でも実はワンピースの下にショートパンツタイプの水着着てます。なので思い当たっても気にしなかったかもしれません。
浜辺で7に6が貸した外套は、ヴェスタヌ行きが発覚して貸し出し続行されました。6が断固返却を受け取らなかったからです。7が自分で決めた事だし、自分は傍に居なくて相談に乗れなかったから当然今更反対とか出来る立場でもなく、彼女の決意を尊重するけどそれはそれとして虫除け対策が急過ぎて用意出来てないので(魔法の修行をするなら、と邪魔になるので過保護ネックレスにかけてた魔法は解いた)。ちなみに髪の色変える助言をしてます。茶色の髪でも美しくて可愛い事には変わりはないけど水色よりは目立たないだろうから、と。