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10代ヨンス少年の話(ハンイチ)
10代(だいたい14〜16くらいのイメージ)ヨンス少年、家にもコミュニティにも居場所がないため中学に入ったくらいの時点で家に帰らない日がうまれ神室町は夜にこどもがウロウロしていても意外と喧騒に紛れてしまう事に気付き夜中までウロウロして深夜に最悪父が寝静まった頃に帰る荒んだ生活…を繰り返していたのを前提として。
ある日を境に、割と見た目が身綺麗になり(一番チャンの住処のシャワーを借りてる)明け方になっても戻ってこない(一番チャン宅に居続けたりそこから学校に行ったりする)日が増えた息子に気付いた最悪父、たまたま家で鉢合わせた時に「ガキのくせに面倒見てくれる女でも見つけたか？まあお前は俺に似て顔だけはいいからな、見捨てられねえように頑張って腰振るんだぜ」と酒瓶を投げ付けられカッとなり思わず手が出てしまうヨンス少年…。
それでも元ジングォン派の人間だった最悪父の暴力には敵わずに返り討ちに合い、腹や顔を蹴る殴るされまた家を飛び出す……。
10代ヨンス少年の話(ハンイチ)②
@ttytro 足を引きずり神室町に向かう道を歩きながら、最悪父の「面倒を見てくれる女」「見捨てられねえように腰を振れ」という言葉がぐるぐる回るし、その上で春日さんに対してそういう欲も腹の底にある自分を思い知らされてぐちゃぐちゃの感情になり思わず路地裏で蹲るヨンス少年……。
…と、ここでヨンス少年を見つけてしまうのがキリトリ途中の一番チャンで「…ん？ヨンスか？どうした、腹でも痛──」と声をかけようとした瞬間にボロボロなその様子に気付いて慌てて「誰にやられた！絡まれたのか？！」となるし、顔を上げないまま首を横に振るヨンス少年に相手をなんとなく察してそのまま背負って家に戻る…。
シノギが残ってるしすぐに俺も出てかねえといけねえけど、とりあえず消毒するぞ。顔も殴られたか、結構手ひどく殴られたみてえだが具合は悪くねえか？顔…つうか頭の怪我は怖えんだから。と声をかけてくれる一番チャンの様子にとうとう我慢できなくなりぼろぼろと涙を流すこぎつね…す、すまねえ俺不器用だし痛いよな、ごめんな、と謝る一番チャン……