https://www.youtube.com/watch?si=0SO8WHFB3anSpJf_&v=s3qI1wDnkEQ&feature=youtu.be
サイボーグ009(68年)16話「太平洋の亡霊」を見た。
感想がまとまらないのでとりとめなく思った事書く。
画として強く印象に残ったのが、繰り返し映される旭日旗と日章旗と「菊の御紋」
タイトルの旭日旗背景を除いては、演出としてそれらを強調している訳ではなくただ実際に軍隊で使われていたからアニメにも映っているだけなのだが。だからこそというか… その3つは暴力と殺人の象徴なのだと強く感じられた。
特に「菊の御紋」は普段戦争ニュース等であまり目立たないので特に強烈に怖さを感じた。このあまり目立たない、というのは天皇制から日帝の加害を脱臭したいという印象操作が働いているんだろうなと思う。「菊の御紋」を先頭につけた軍艦が迫ってくるシーンの恐ろしさ…。
戦争を起こし敗戦を迎え戦争放棄したはずなのに自衛隊設立という矛盾。それらを実際に体験した人達の戦争をするなという怒り。戦争への怒りをこれほど強く描きながら本当に「太平洋戦争」への怒りしかなくて同じ時にあった日中戦争の事はかけらも触れない。アメリカへの怒りは描かれているのに。日本に侵略された国の人達の怒りは描かれない。それが描けない「反戦」の限界も含めて伝えていくべき話と思った。
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