原因は過去の行い 

稀にある騎士団とハーレ職員鉢合わせの飲み会にて、ナナリーは周りから大分からかわれた。復興祭の時のあの告白の件だ。隊長もそこそこちょっかいを出されはしたがしれっとしているし、何より反応が面白くないということでナナリーに興味が集中してしまったのだ。
初心で恋愛ごとに慣れていないナナリーは、それでも最初の内はいちいち反応していたけれど、途中から限界を迎えたのかヤケ酒に走った。
具体的に言うと地獄酒を飲んだ。
それまでにもなんやかやでそこそこのお酒を飲んでいたので、クイっと煽って覿面に酒精にやられた。ふらふらぐらぐら真っ赤な顔で揺れる彼女を支えるためにか、いつの間にやら隊長がやってきてナナリーの肩を支えた。
「君、地獄酒禁止って言われてただろう」
「ろっくまん……ねえちょっと、答えてほしいんだけど」
呂律の回らないままナナリーが据わった目で隊長を見る。
「なんでか周りみんないろいろ言ってくるけど、すきっていっただけよね」
「まあ、確かにまだそれだけだね」
「あんたがまわりの女の人たちをすきなのとわたしが並んだだけよね」
「……うん?」
「私のすきとあんたのすきがおなじだとは言ってないわよね」
周りも含めて静まり返った。この期に及んでこの子は。
「すきってたくさんあるもの……分かんないわよ私には」

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原因は過去の行い 

恋愛的に両思いだと7ちゃんが理解するまで時間がかかるタイプの67

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