読んだ『女になる方法』キャトリン・モラン
女にとりまくさまざまなこと……化粧、ハイヒール、性差別、生理、恋、結婚、子供について、老化現象などなと……を話題に、とてつもないユーモアと映画や音楽の例えをまじえマシンガンをぶっ放すかの勢いで、俗にそれが女だとされる「女らしくなる」から脱し「女になる」を綴るフェミニストのエッセイ。出てくる例えはほぼわからなかったが、笑ったり恐ろしくなったり痛かったりしながら、なんだか元気になった。
フェミニスト、フェミニズムって横文字がゆえに意味理解がふんわりしてたのだが「女性解放」という言葉でやっと理解した。であればわたしはとっくにフェミニストである。「らしさ」と「強制」「するべからず」は三大逆鱗ワードである。
「らしさ」はもう社会の空気や染み付いた常識に紛れ込んでいて、なにがらしさで、なにが"思い込まされ"なのかがわかりにくい。よくわからないなにかに首を絞められているかのように感じており、それに光をあててはっきり認識するのに本書、『ダイエット幻想』磯野 真穂(ちくまプリマー新書)をおすすめしたい。
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