国際比較した日本農業の土地生産性の高さについての話が流れてきたんだけども、国際比較可能な土地生産性というと金額ベースだと思うのね。これで農業の能力を図るのには3つの問題がある。
1つは土地利用型作物が低くなる指標の性質。県別で見ると北海道新潟が低く、宮崎愛知高知などの施設園芸地域が高い。山梨は果樹の高級品が引き上げている。
狭い施設で高効率に野菜を生産する、高く売れる嗜好品を作ることで土地生産性は上がるけど、人々の食を支える穀類やキャベツなどの露地畑の野菜生産が評価できない。
2つ目は流通しないものを国際比較する意義。例えばオランダの高度園芸施設で生産される作物は輸出を前提としていて、商圏で共通の価値を持つ。一方で日本の園芸施設で生産されるものは基本的に国内向けで、国内価格を為替で換算したものが土地生産性の国際比較になる。ローカルな価値の比較になってしまう。
3つ目は土地生産性は経営体の状況をきちんと反映できているわけではないこと。狭い土地でめちゃくちゃ手間をかけて高級品を作れば土地生産性は上がる。しかし手間を省いて一般向け品質のものをもっと広い土地で作った方が儲かるかもしれない。経営体や従事者がやっていけるかどうかは経費や労働力に対する生産性が重要。
#農業記事スクラップ
農研機構の広報NARO 28号 鳥獣害特集
↓ここの話
https://www.naro.affrc.go.jp/org/narc/chougai/
カラスは通れる網目でも警戒するけどスズメは体をねじ込んで入るし、入れなかったら地面を掘って入るという話が面白かった。
基本的に昆虫食(そのものと高効率産業化)には賛成だしクソみたいな陰謀論が嫌いなんだけど、昨日の農業新聞のコオロギフラス利用は昆虫腸内細菌経由の殺虫剤耐性の伝播を考えると、餌の農薬残留基準設定かフラス自体の殺菌か微生物状態が著しく違う水田のみに限定するとかした方がええんでないかなと思う。
無花粉スギはあるけど無花粉ヒノキはないのって思ったら、無花粉で種子ができる系統がやっと発見されたところだった。先は長い。
https://www.pref.chiba.lg.jp/lab-nourin/nourin/shuyouseika/mukafun-hinoki.html
ingress緑とピクミン
記憶力が減退してきたので読んだもののこととかを置いていく。