樋口美紗緒作品は、キャラ造形が得意ではないこともありつつ、どストレートに、少なくとも私が読んだことあるすべての作品で「『愛』とは?」を問い続けている。
恋ではなく、愛である。
恋情を持たないキャラもいる、性欲を持たないキャラもいる、「愛」を持たないキャラもいる、愛が変容するキャラもいるし……様々で、でも、どの作品でも問い続けるし、多様な「愛」を提示し続けているのは凄い。
恋愛や性愛に限らず、家族愛や友愛や同胞への愛もある。
そして文章は抜群に読みやすいです。引き込まれるし。(二次創作も知らずに読んで「うおおおお」となったりしました)
ということで、
買うだけ買ってて読んでなかった『王を統べる運命の子』を読みはじめます。
いやいやいやいや
読みはじめてさっそくなんだけど「売春」なぁ…………
いや、いや幼い子どものそれについてはそう、なんだけど、幼い子どものするそれと大人が職業としてするそれとの差を思ってみようとする読者って、この日本でどれだけいるんだろうなぁと思うと「あ、危うい……」と思ってしまうし、実際作者にとっての「売春」てどうなんだろ?
作者の中での(子どもと大人のそれの)区別とかってどんな感じなん? とは思ってモヤモヤしちゃうな…………