絵津鼓『ハッピーマジカルNIRVANA』
絵津鼓さんの作品はだいたいどれも好きなのだが、これはとりわけ絶品かもしれん。
ストーリー性? エンタメ性? みたいなものがこれまでより高くて、なのに、「絵津鼓作品です!!!!」感もすごくしっかりあった。
彼らの、というか彼の「孤独死」「老人ホームをつくる」願望ってたぶんけっこう切実で、私も友人らと話したことはあったけど、ふざけ半分もしくは「あるある」トークとしてではあったけど、もう半分には「そうだったら助かるなぁ」のリアルみがたしかに含まれてもいたんだよ。
NIRVANAは今回は「楽園」みたいな意味で紹介されていたけど、繰り返す輪廻からの解脱とか、忘却とかの意味もあるのよね。タイトルとしてぴったりすぎる。含意がすごい。
すごいけどラブホみたいって言われてて、それもほんとそれすぎて笑った。
彼らの物語、また読みたいな。彼らにまだまだ会いたいよ。