有馬嵐『半分あげる』
テーマというか、題材というか、設定とキャラ付けに使われている材料の都合で「好き」とか「いいね」とか言えないライン上にある作品なので、無批判に(もしくは付言なく)高評価にはしがたいのだけど……私はこれは、希望だとも思ったのよね。
若い人には絶対におすすめしないけど、あの時期をどうにか超えて生き延びた人には、「あーね」となる部分はどうしてもあるというか。
あの「なんだぁ……」の感じも、わかってしまうしなぁ。
BL的には、そして個人的には主人公たちの、「攻め受け、そっちなんだね?!」がとても良かった。
なので、おすすめはしないけど、個人的にはどうにも「ここは気に入りました」の気持ちを拭い去れない作品でした。
また読むし、たぶんこの作者さんの他の作品もともあれ読んでみたいとは思ってはいます。(我がことながら歯切れが悪い〜〜〜