マリー・セクストン『デザートにはストロベリィ』(コーダシリーズ3冊目)
シリーズ1冊目のセフレの彼のこと、好きだったしずっと気になっていたので嬉しい!
シリーズを最初に読んだときは「ふーん」くらいのものだったけど、こんなに愛おしいシリーズになるなんてなぁ。大好き。
もどかしいとか、イラリとさせられたりとか、そういう感情の一つ一つを、後からひっくり返して納得させられる、その翻弄のされ具合が堅実で心地よい。もっとやって!
あとは、ポリコレについて思うこと。
今はそういう意識があることなんて、もう本当の本当に当然で、その上で人物たちがやらかしたりして焦ると「しまったこういうとき、『政治的』にはどう言えばいいんだっけ? くそ、頭が働かない……」とかってモノローグが入る。
こういうモノローグを入れられるレベルか否かの差は大きくて。それくらいは当然、というレベルの心地よさを知ってしまうと戻れないなぁみたいなことをあらためて思いました。
世界にはおもしろい物語、だってもういっぱいあるんだもんな。
コーダシリーズ、ゆっくりじっくり進んでほしいなぁ。
最後の一文、「!!!!」となったし!