宮部みゆき原作『ソロモンの偽証』、映画版をアマプラで観ている。
大人のクソさ、大人は子どもたちのためにがんばっている、という保身と欺瞞に溢れた無責任な主張が強調されていて、なんかすごいな。
宮部みゆき作品、「子ども」への視点は(私がかつて読んでいたころは)一貫して、一定以上、あったけど、健在なのだろうかな。だといいな。
「大人は子どもよりも愚かではない」は、必ずしも正ではなかったりもするもんな。これは子どもにとっては残念な事実なんだけど。。
映画『ソロモンの偽証』終わったぁーーーーー
おもしろかったな
宮部みゆきの実写化作品、観るの初めてではないんだけど、満足したのはこれが初めてな気がする。
後味いい風だけど、いや死んだ人たち全然浮かばれないし、全然スッキリじゃなくない???
この学校にはいじめも自殺もなくなったと総括されてたけど、自殺はともかくいじめがないとかはあり得なくないか???
何人かの先生らのクズっぷりとかへたれっぷりとかが、あの「裁判」あとの精神論でどうにかなったわけはなく、つまりいじめがなくなるには仕組みが必要で、なのにそこへの言及が皆無でふわっとしてるからそう思うのかも。
モブがモブのままだったから、「私たち誰にも」とか言って傍観者もまた加担だと訴えても、モブとして埋没させたままでは説得力もなく……。
など言っていますが、おもしろかったです。