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正直ハマっては全くないのだが、『有馬さんはオメガになりたい』の2巻がやはりどうしても気になったので、買うものリストに突っ込んだ。

オメガバ、ではない。
アルファと、10万人に1人という超低確率で生まれるらしい生まれつき妊娠機能を持ったアルファの物語。
単なる思いつきかもしれんのだけど、アルファ×アルファにしてすらオメガバの定型にストーリーを載せることで、なにか見えてくるものがあるのでは? みたいな
作品の構成と、作品自体が持つメタ的な(現状社会における、といってもいい)価値について考察してみたい。
オメガバは既存のジェンダーを反映させることで、それを強化してしまったり逆にメッセージ性が凄くなったり、どうしたって気になるジャンルであるし。

オメガになりたい、と願う主人公くんの希求理由が、絵としては性愛的なところに重くあるんだけど、文字としては社会的なところ(オメガなら結婚できたとか)にも比重が置かれていたのも興味深かった。
社会制度への希求は、切実な現実問題であるし。

amzn.to/40qFs7b

ストーリーの初々しさ(拙さ)は良いのだけど、
私がどうしても気に入らないのは、子どもを脇に置いている状態(放置とかではなく健やかに隣の部屋や目の届く範囲で寝ているのだが)でセックスに及ぶ描写である。

この人のこの作品に限らず、超大人気作を手がける超人気作家の有名作にも、そう作品があって、その人の作品ほんとうーーーーーにおもしろいのに、子育てゲイのそのたった1冊のBLを思い出してしまうせいで、萎えちゃったりする。
食べ物とエロを掛け合わせるのと同じくらい苦手……。

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