HIV感染の事実を隠されていたと、別れたパートナーから虚偽の告発を受け、刑罰を受けるだけでなく性犯罪者リストにも名を連ねられ、仕事も家も将来も全て失う人達がいるという記事が興味深かった。
怖いのは、HIVやエイズに対する時代遅れの間違った認識から感染者への偏見は未だ根強く、告発されたら一気に悪者にされてしまい、事実はおざなりにされてしまう傾向があること。 よって、別れたパートナーが報復目的で訴えたとしても、告発した側の責任は一切問われず、告発された側が一方的に一生を台無しにされる可能性がとても高いこと。 そして、アメリカの統計では、有色人種、特に女性の有罪判決が極端に多いのもこの問題の特徴だそうで、人種による社会格差を更に広げる結果となっているとのこと。
感染を広げる目的か、あるいは感染に無頓着で性行為を繰り返す陽性者も存在するのは確かだけれども、感染者を一括りにし罰則を課す法律が未だ世界40カ国に存在していて悲劇を生んでいるという事実は、もっと焦点を当てられるべきだろう。
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https://www.theguardian.com/us-news/2022/nov/30/hiv-criminal-laws-us-aids-discrimination