DENON PerL Pro の Pros と Cons

DENON のワイヤレスイヤホン PerL Pro を入手して、パーソナライズ機能による音補正が効果的で良い音が聴けると思います。しかし、製品としてはだいぶ尖っていて使う人を選ぶ気もするので、少し気になった点を書いてみようと思います。海外のレビュー記事だと、よく Pros & Cons、良い点と悪い点が書いてありますよね。日本の評価記事だと悪い点はあまり描かないような。

Pros:

・前の記事にも書きましたが、パーソナライズで個人の耳にあわせた音の補正をする機能はすごいと思います。楽器やボーカルの音がくっきりして、耳に馴染んだアルバムも新鮮な気持ちで聴けます。

・Bluetooth の動作が安定しています。Xperia 1 VI と組み合わせていますが、接続動作も安定していますし、aptX Adaptive に 96KHz で接続して鳴らせます。他機種やLDACの接続では 48KHz では良くても 96KHz では途切れることもある印象ですが、PerL Pro の Bluetooth はよくできていると思います。

・ケースが Qi 無線充電に対応していますし、充電ランプも3つあって左右とケースに対応していて、充電状態の表示がわかりやすいです。

Cons:

・これも前の記事に書きましたが、装着感はすごく良いとは言えないです。フィットテストの時にイヤーピースを選ぶのもそうですし、耳にねじ込む感じでひと手間あります。あと、私の耳の場合は右のフィットにやや問題があるようで、これで外を歩くと落ちそうな気がします。

・ケースから取り出しが少しやりにくいです。円盤のふちに爪をかけて取り出す感じになります。

・ノイズキャンセリング(ANC, active noise control)機能は弱い気がします。

上図のDENON Headphones アプリの設定から、赤枠でマークしたスイッチでON/OFFを切り替えます。気になるのは、このスイッチを切り替えるだけで音質が相当変わることです。ONにすると低音域が強めの感じになり、OFFにするとスッキリした音になります。ANCのON/OFFでここまで大きく音質が変化するイヤホンはあまりないと思うのですが、パーソナライズ機能との兼ね合いなのでしょうか。

そう思って、ANCをOFFにしてプロファイルを取り直してみたら下のようになりました。

ANC が ON の時のプロファイルと、基本的な形は似ていますが細かいところは違う感じです。ANC ON と OFF それぞれでプロファイルをとって、ANC にあわせて切り替えて使うことになるのでしょうか。

私はANCは電車に乗る時にONにするくらいで普段は使いません。それでANC機能が弱いのはあまり気にならないのですが、PerL Pro の ANC は後付けで完成度がいまひとつ高くないような印象を受けました。

DENON の PerL Pro はANC機能や装着感など、やや弱い点もある気がします。しかし、Bluetooth の aptX Ataptive 96KHz で安定して接続でき、パーソナライズによる補正で良い音が聴けるので、良い音を鳴らしてくれるイヤホンとしては満足しています。

#DENON #PerLPro

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。