Marantz SACD 30n をはじめとして、いくつかの Marantz のネットワークプレーヤ・アンプの Roon Ready 対応が昨日発表されました。
Marantz 社はプレスリリースを公式サイトに載せていないようなので、上には PR Times のリンクを載せておきました。雑誌記事はプレスリリースを見て要約している2次情報ですし、1次情報として正確なプレスリリースを会社のホームページに載せるのが常識だと思うのですけれどね。
これまで SACD 30n は Roon Tested の対応だけで、接続はできるものの AirPlay 経由でした。AirPlay は 16bit/44KHz に制限されていますし、おそらく転送にはロッシーな圧縮形式の AAC を使っているので音は良くなかったです。それで、テスト以外に使ったことはありませんでした。
音質の優れた Roon Ready 対応をずっと待ち望んでいたのですが、なかなか対応されないので Roon Ready なストリーマーである Volumio Rivo を買って接続していました。
Rivo は音質も使い勝手も優れたストリーマーなので困るところは何もなかったですが、やはり SACD 30n 単体で動作してくれる方が配線も見た目もすっきりします。
昨日の発表を見て、SACD 30n の本体メニューからファームウエアのアップデートを選択し、しばらく待ってアップデート終了した後には、何の問題もなく Roon の Audio メニューに SACD 30n が Roon Ready として現れました。
Roon で再生機器に SACD 30n を選んで曲再生を支持すると、自動的に電源が入って再生が開始されます。何も操作しなくても自動で曲が聴けるのは便利です。オートオフで設定してある時間に何も再生しないと電源も切れるので、手間要らずです。
SACD 30n では AirPlay 再生などと同じメニュー区分の Music Servers の下に配置されていて、無理なく統合されています。
上の画像は Tidal でハイレゾ音源を再生した時の Signal Path ですけれど、ストレートにビットパーフェクトで再生されています。信号経路はシンプルな方が音質劣化の要因も減りますね。
音質も、外付けのストリーマーを使っていた時よりも良くなったように思います。よく接続ケーブルに高品質なものを使うと音質も向上するという話がありますが、当然ケーブルだけでなくコネクタも音質劣化の要因となりえますし、一体型で外に機器を接続しない方が音質が良くなりそうな気がします。
SACD 30n の Roon Ready 対応で音質も使い勝手も良くなりましたし、Rivo もお役御免になりそうです。