この話の主人公リーの奥さんナタリアは、対人関係において取り繕えない、円滑な人間関係のために欺瞞的に振る舞わない性格なのだが、それ故に嫉妬や恨みを買いやすい。当話の敵ミアキスはナタリアの実直な性質を妬み、彼女の顔に硫酸?(薬品名わからん)を送りつけて、ナタリアの顔を含む頭部は焼け爛れる。それでもナタリアは己を失わず、毅然と以前のままで振る舞うので、余計にミアキスの嫉みを買うことになり、今回の話の発端でもある。恐らくだが、ナタリアを襲った犯人をリーは探り当てており、ミアキスの片目を失明させたため、夫婦共々ミアキスの恨みを買っている。こうなるとミアキスの恨みは自業自得の逆恨みでラストかなり酷い目に合うが同情する気にはなれない。同じ境遇にあるはずのナタリアは犯人を恨まず、自分の人生と信念を失うことなく生きている。その真っすぐさをミアキスは妬んでいる。