『恋せぬふたり』の小説を一気読みした。ドラマは観ていません
兒玉というキャラクターは、AロマAセクである人の全てが相手の好意に気付かないという勘違いを助長させないかと少し心配になった。マジョリティに反感を抱かせず認知させるためのキャラ設定にせよ、この鈍さはきつい。「さすがの私でも察した」エピソードが際立つし、高橋は機微に聡いので大丈夫だとは思うが。フィクションにあまり触れず、想像力を涵養する機会がないとこうなるのだろうか。
ベターでなくベストを目指していくスタンスは貪欲で素敵だけれども、正社員として自活できる健常者だから可能なことだ。セクシュアリティよりも大きな問題で人生が焼け野原になっている自分からすれば、あまりにも眩しい世界だった。