ルックバックみたよ。

アニメ業の悲哀を想ったよ。
マンガ家って考えたものを少人数で思ったように紙に展開できるじゃん。脳内にあるものが100%じゃないけど、だいぶ近いものができる。だからおれはマンガが好き。脳の中身を表現するのに優れたメディアだから。
それでアニメよ。アニメはたとえ原作ありでも「こうしたい」を妥協に妥協を重ねて想定にできる限り近づけるのが「良心的」なやり方じゃん？（対義語は実写「セクシー田中さん」）

本作はそういった意味じゃ、現時点でもっとも正しいアニメ「化」だね。よあうもまあ化けた。その化け具合に感動。だから良くも悪くも原作嫌いだと嫌いだろうな。

アニメーションはそういうことで最高だったが、「化」させるときのもっとも大きな差異である「音」、これが最高最高最高。

メインの声優はマンガからのイメージだとコレジャナイだけど、アニメからの声が絶対的に正解という説得力がある。ふたりともこの声だわとこっちが折れる説得力。
あと、劇伴。本当によかった。アナログ系の音だが、録音が非常に生々しい。ピアノのキーを叩く時にポーンってピアノの音色とは別のキーを叩く、木の棒が動いてピアノ線を叩いて音を出す作動音が聞こえる。
頑張って劇場でオシッコ我慢しながらみて正解。