病室の向かいのジジイがずっとイマジナリー家族に話しかけている。
消灯が終わっても。
うるせえなと思いつつ耳栓持ってきて良かったと思いつつ、耳栓越しでもジジイの声。
うつらうつらして、このジジイ立ち上がって枕元に立ってたら怖いなあと目を開けた瞬間に看護師が点滴を交換するために立ってた。
思い切り悲鳴を上げる。それに看護師も悲鳴。
「わ、びっくりした」
「こ、こっちの方がびっくりしましたよ!」って逃げていく。
そのあとえらい看護師がやってきて「びっくりしたね」といいながら点滴を変える。
すると向かいのジジイも「びっくりした」って。
これだけだと愉快な笑い話だけど、おれはまだ動悸が止まらないし、眠れないぞ。
そのあと、一応ボイスメモを取ったらバッチリ録音できた。なんか言われたらこれを出すぞ。