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オーブントースターとオーブンレンジの区別があまりついていない人と暮らしている

前に牧師から「LGBTQに特化した伝道をしたい?」と訊かれたことがある。自分はなるべく多くの人にわかる言葉で語りたいと思っていて、もちろんその中にLGBTQIA +も含まれる。だから牧師の問いには「特化した伝道は考えていない」と答えた。
LGBTQIA +に向けた伝道、というよりも、まず教会側がLGBTQIA +を想定した言葉を獲得しなければならない。「すべての人に福音を」を嘘にしたくない。そのために、教会の中で上げられる声は上げたい。
聖書を正しく読めば、マイノリティを閉め出すような説教は語られないはずなんだけどなあ。おかしいなあ。

「杉本竹林」という名前。杉本も竹林も、父方母方両方の祖母の旧姓。両家どちらも「女子しかいない」という理由で、両親のいとこの代で「絶え」る。どちらも植物が入っていて、なんか強そうで好きだ。何より自分は祖母たちのことを好きでいられた。だから今、この名前でSNSやってる。
祖母たちは(祖父たちも)おそらくノンバイナリーという言葉やその意味を知らないまま召されていった。この世にいる間はわかってもらえなかっただろうな、とも思う。憶測でしかないけれど。
でもきっと、御国ではそんなこと気にせずにただ孫として迎えてくれるんだろうな。なんてったってそこは神さまの国だから。
だから今この世にいる人たちの理解を得ることのほうがずっと大変なんだろう。かといって御国ではわかってもらえるから、という諦めはしたくないよね。今生きてるんだからさ。
できることをしていけたらいいな。

牧師に「今日はよかったね」と言ってもらえて、本当にほっとした

結婚式で証人をしてくれたふたりに、やっとカムアウトできた。本当は結婚式より前に話さなきゃいけなかったよなと思いつつ、やっぱり怖くて言えてなかった。
今年の夏以降、教会でその2人も交えたメンバーでLGBTQIAについての学びをしてきて、その流れでいつか…と思ってて、今日がそのタイミングなのかもしれない、と先週ずっと考えてた。手は震えたし動悸もすごかったけど、話した瞬間に「あ、思ってたより空気が軽い」と思って、そのあとはずっと晴れやかな気持ちだった。
男でも女でもない。本当は「姉妹」と呼ばれたくない。便宜上「女性」として生活している。性的欲求がない。恋愛感情はある。
全部言えた。ひとりは「結婚式で『妻と夫』『男女』の言葉が使われてないことには気付いてた」と言っていたし、こっちからこの学びがしたいと言い出したこともあって、「意外」とは思わなかったようだ。
ふたりに言えてなかったことが自分の中ですごく気がかりだったから、本当に言えてよかった。これで前以上に胸張って言える。あのふたりが、ワシらの結婚の証人。

マストドンは画像にALTつけられるんだろうか

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