今の明治大学生田キャンパスにあった旧陸軍登戸研究所を先日初めて見学してきた。スパイ兵器や毒物、生物兵器、風船爆弾、偽札の印刷までしていた研究所の建物のひとつが残っていて資料館になっている。企画パネル展は「日本が戦争になったとき」がテーマで嫌な感じにタイムリー、戦争へ突入していった過去と今とを重ねながら展示室を見て回った。
他にもキャンパス内には陸軍マークのついた消火栓、弾薬庫、動物慰霊碑も残っていて帰り際に寄ってみた。非人道の生物兵器を開発していた研究所で動物を慰霊していたということもまた戦争がいかに残忍で人間性を失わさせるのかを物語っているように思う。敗戦直後に証拠隠滅をしていなかったら、さらにどれだけ日本軍の極悪非道が明らかになったことだろう。あまり知られていない秘密戦や戦争加害の歴史を学べる資料館でした。