「フェミニスト ゲームやってる」今回はナチスドイツによる虐殺を題材にした架空の歴史を描くゲーム『Syberia:The World Before』を取り上げています。誰が哀悼されるのか、誰がなぜ哀悼されないのか、 それによってどんな暴力が起き、どう人々を哀悼するのかを考える作品です。
レズビアンや人種的マイノリティを、どう哀悼するか、そのときに歴史に残らないような、忘却され、哀悼されえないような死をどう受け止めるのか、それをめぐる長い旅のゲームです。
また、その旅は虐殺に対する抵抗運動を辿る旅でもあります。
はからずも、現在の暴力と重なるような内容かもしれません。記事でも引用したジュディス・バトラーはイスラエルのパレスチナに対する暴力の歴史と歴史文脈の重要性について、最近も発信を行っています。
『Syberia:The World Before』では暴力が描かれ、非暴力のゲームとはいえませんが、直接のアクションとしては非暴力のゲームであり、主人公のケイト・ウォーカーは暴力とも性的な目線ともかかわらない女性主人公です。
ケイトウォーカーは非暴力ではあるのだけど、昔の人物の足跡を知りたいと言う時だけで、様々な不法行為を働くので、若干ついていけないなと思うことがありました。ものすごく気楽に住居侵入などの行為を繰り返している。