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『君たちはどう生きるか』を観てしまった。 

『君たちはどう生きるか』観てしまった……(観てしまった)。
感想としては
・思ってたより「君たちはどう生きるか?」を問うてると思う。ただしそれは、戦中日本の成金を父に持ち、西洋的な教養に親しみを持ちつつも日本の軍国教育を受ける少年の、父への嫌悪や羨望、そして西洋知識に傾倒する理想主義的な先人への葛藤に対するどう生きるかという問いで、あまりにもスペシフィックでアナクロニズム(無時間性への言及は作中にもある)な問いなんだと感じた。
・この作品の中で強い女たちはみんなその強さを再生産労働に向けてる。一方で男たちはクリエイティブか、もしくは工場労働を行なっている。ど直球のフォーディズムの中の無批判的な女性の抑圧が描かれていて、ポストフォーディズムの議論を追っているこの頃の私としては戸惑いもする。その意味である種のフェミニズムの中で批判は起きないかもしれない。しかしこの点を何度でも批判する必要があるのではないか。ポストフェミニズム、ポストフォーディズムだけがあるわけではない。
・アニメーターを強圧的に労働させ、それによって作られる監督にとっての気持ちいいアニメーションによって、観客が気持ちよくなる、という構図への批判が必要だと思う。

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