:hyuki: 作業ログでは「実績」を記録する

毎日、「結城浩の作業ログ」を購読者向けに公開しています(有料)。

毎日どんな作業をしているかをリアルタイムに記録している作業ログです。そこでは主に、作業の「実績」を記録するようにしています。実績とともに、かかった時間を1時間単位で記録するようにしています。

毎日やっていることですので、次第に自分向けに洗練されてくる部分があります。

たとえば、「予定」よりも「実績」を優先して記録するということ。実際のところ、予定はあまり役に立たず(ちょっと言い過ぎ)、実績の方がよっぽど役に立ちます。

なぜかというと、予定を書くときにはつい「盛った」予定にしてしまいがちだからです。あれもこれも、短い時間でやってやろうのように。

けれども、メルマガにもよく書く話ですが、実績は嘘をつきません。特に、どのような作業にどれだけの時間をかけたというのは、明確に書きやすく、記録もしやすいものがあります。

そして実績をコンスタントに記録していると、自分の「平熱」がよくわかるようになります。つまり、自分が毎日どのくらいの時間はどのくらいの作業に振り分けているのか。いつもこの作業にはどれだけの時間がかかるのか。今日1日を振り返ったときに、作業にかなり時間を注いだのか注がなかったのか。そのような判断をしやすくなるのです。

これが、予定よりは実績の方が役に立つという主張の意味です。

また、以前は、その作業時間の記録も1分単位で記録していたのですが、最近は30分刻み1時間単位で記録するようにしています。その方が実態を自分が感覚的に掴むのに役立つからです。1分単位で記録することに実質的な意味はほとんどありません。それに対して、1.5時間とか、3時間といった数字はとても印象深く覚えることができます。

誰かに見せるためや、誰かに対して自分の「仕事してますよ」アピールをすることが目的ではなくて、自分は普段どんな仕事をしているのか、どんなことに時間をかけているのかを記録し、把握するために作業ログをつけています。

ですから、その形式も内容も自分向けに最適化することが可能です。また思いついた改善案を、実際に試してみることができます。これは日々の仕事を楽しく継続するためにとても大切なことだなと常々思っています。

https;//log.hyuki.net

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例によって最近読んでいる『はじめて学ぶ ビデオゲームの心理学』に書かれてる話だけど,いわゆるビデオゲームが他のソフトウェア製品と違うのはプレイすること自体が楽しい(目的化する)というのがある。そうした要素のひとつに「有能さ」というのがあるらしい。

「有能さ」というのは何らかの過程を通して成長している自分自身を実感すること,みたいな感じだそうだ。これはゲームに限らないよね。たとえば練習して自転車に乗れるようになるとか,ピアノの難しい曲が弾けるようになるとかもそう。昨日と今日の実績を比較して昨日より前に進んでいると実感できれば嬉しいだろう。逆に実績が上がらないとしんどいし諦めてしまうことも多いよね。ダイエットしても減らない体重とかw

たとえば「進捗どうですか?」も締切に追われているイメージだと恐怖しかないが,「有能さ」を強調するような仕掛けを作れば楽しくできるんじゃないか,とか思ったり。

そういう意味じゃ「カンバン方式」はよくできてるよね。実績が見える形で課題(issue)が片付いていくのは楽しいだろう。

...なんてなことを考えてみたり [参照]

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