笹山組改めて木賊組
村瀬は時任が拾って育て、兄弟盃を交わした弟分。
それが嫁とは子を成さず、いつの間にかどこぞのカタギのお嬢さんが身篭っていた。
どうするんだと詰め寄って村瀬の身の振り方を考えているうちに、時任を庇って村瀬が死亡。生きていればゆくゆくは時任の隣で舎弟頭になっていたかもしれない。
とはいえ死んだものは仕方がない。
村瀬に懐いていた音無（おじさんの方）に行方をくらませたお嬢さんを探して様子を見ておけと命じる。
年に何度か報告書と一緒に送られてくる写真を見ては『家庭環境まで村瀬の奴そっくりだな』と零す。
書面で見ている間は『村瀬の一粒種』と思って義務感で見守っていた。
しかし子供の頃に自分の生き方を決める出会いをして裏社会に足を踏み入れていく姿を見ていくうちに『俺の（盃交わした）兄弟の娘なら、俺の姪って言っても過言じゃないよな？』（側近『いえ、そうはならないと思います』）と一気に関心と興味を持ち、成人後に対面しても時任に一切懐こうとしない、愛想すらも振りまかないのを見て、昔拾ったばかりの頃の村瀬を思い出し、今後は隙をみて構い倒すことを決意。
そんなことをするから嫌われるのだが、反抗的な態度も可愛いなと伯父気分。
今は木賊組の外で仕事するのも大目に見ている
#一次創作 #音無静の世界線 #木賊組