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ハンナ・アーレント🎬ユダヤ人哲学者ハンナ・アーレントを主人公にアイヒマン裁判を描いた作品 

ハンナはアイヒマンを平凡な官僚主義の男としてみて、ユダヤ人への憎悪は無かったと感じる。
何も考えずに、命令を効率よく処理する事しか考えてない。自分のやることが昇進に繋がるかしか見ていなく、他の人間に興味が無い。興味が無いから悪意もない。ひたすら無関心。それを「悪の凡庸さ」と指摘する。

この指摘は、アイヒマン擁護と取られて、多くの反発を受けます。
ハンナは抑留の経験があり、彼女も傍聴を不安に思ってはいた。それでも勇気を持って、感情に流されず、アイヒマンを見極めようとする。何を言われても、折れない。とても強い。

最後のハンナの講義、凄かった。
アイヒマンは人間を否定した。命令に従っただけだという言い訳をする。ナチの犯罪は人類への犯罪だ。理解するのと許すのは別だ。裁判に関わる人には理解する責任がある。人間であることを拒否したアイヒマンは思考する能力を捨てた。考えることで人間が強くなることを望む。危機的状況であっても考え抜くことで破滅に至らないことを望む。

filmarks.com/movies/54765

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