@laurant
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言い淀んだ私にあの子は何かを感じてしまったのか、それから口数が少なくあまり笑わない子に育ってしまった。長考するのは昔からの癖だ、楽観的な答えも否定する愚者のような行いもできなかった。私はかつて答えを出していたのだから。「姫子たちと彼女のどちらに生きて欲しいのか」けれどその答えは彼女の魂を否定するもの。彼女が病弱だということは求婚する前から承知していた。それでも彼女に残された時間を幸せにするため支えたかった。けれど子どもができたと知った時、自分の中の暗く冷たい感情に気付いて逡巡した。果たして彼女の体は双子の出産に耐えられるのか。私の決断は、彼女の強い決意の前にはあまりにも脆かった。いずれ来る未来よりも今を選びたかった。けれどいずれ来る未来はすでに過去となった。活発だった娘は、あまり笑わない少女に育った。
暗転後、英語で「続きはBlu-rayで!」what happen seen to next Blu-rayみたいな感じ。明夫さんの語りの情感がすごいし、前説でもそうだったけどおどけるような、なに馬鹿なことを〜みたいな時すごいがらっと声色変わるの本当すごい。
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