SCENE4 ②
ここから出ることができたとしても、帰る場所などなかったのだと。
ここから逃げ出したい一心で女子たちで集まる部屋を飛び出した。
そしてロビーへと着くと、春夏冬レンもまた日廻と同じ表情で立ち尽くしていた。
「ヒマワリお姉さん…僕、僕のお母さんとお父さんが、事故でいなくなっちゃったって、ニュース、で…」
レンがインターネットを見ていた時、レンの両親が事故により命を落としたというニュースが出ていたという。
気づけば手からスマホが落ち、無我夢中で走り出しここにいたということだった。
そのレンの表情からどれだけ不安だったのかが今の日廻にはよくわかる。
帰る場所が無くなってしまったのだ。
この現実を受け入れることは、日廻にはできなかった。
「レンくん。こんなのは、嘘です」
⚠ホラー注意
⚠創作企画です
当企画は完結しました
#仄聞憑依_日廻夏八 #仄聞憑依_阿墨修二 #仄聞憑依_野々宮真琴 #仄聞憑依_西園寺サラ #仄聞憑依_一ノ瀬碧斗 #仄聞憑依_春夏冬レン #仄聞憑依_CharlotteWatson #仄聞憑依_亘貴 #仄聞憑依_鴉羽雨之助