田舎にこそ公共交通機関が必要だという事は、事実ではあるのだけれど、費用の面での難しさが非常に大きいだろう。
私の集落には、かつて、町営のコミュニティ・バスの停留所が出来たことがあった。今から17年前、2006年11月のことだ。
当時は誰も乗る人がなくて、「幽霊バス」「走る障害物」と陰口をたたかれていた。私も、バカなことをするものだと嘲っていた。
私は自分の不明を恥じる。
今、このバスがあれば、どれほど助かる人が多かっただろうと思う。
町営「のぎくバス」は、数年前に大幅に運行路線を縮小した結果、今はもう我が集落には上がって来なくなった。老朽化したバスを更新する資金が無いのだそうである。
何も小型とは言えバスを使う必要は無い、10人乗りぐらいのワゴン車を使えば良い、という考えもあって、実際、そういう線でコミュニティ・バスを復活させようという動きもある。しかし、それでも、費用面での困難が大きいと予測されているので、実現するかどうかは分らない。