他所ではどうなのか知らないが、私が住んでいる田舎では、事実上、自民党の議員以外に政治家は存在しないと言って良い。

私の集落で1月に開催される住民総会に、ある衆議院議員が毎年挨拶状を送ってくる。そればかりか、日程の都合さえ付けば、総会の場に顔を見せて話をしていく。また、もう一人別の県議会議員も、同じように挨拶状をよこして訪問もするのが毎年の例になっている。どちらも自民党の議員だ。

戸数わずかに17、 人口約30人のいわゆる限界集落の住民総会ですらそうなのだから、選挙区内のすべての自治会や集落に対して同じようにしているだろうことは想像に難くない。

自民党以外の議員がそのような「どぶ板」戦術で選挙区内の住民に接触しようとする例はまったく無い。

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これは、「やっぱり自民党が良い、自民党じゃなきゃ駄目だ」とか、「野党はだらしない」とか言いたい訳ではないんです。

何年前だったか、大雨で村が被害を受けたときに、共産党の町会議員がやってきたことがあった。そのときに、村の人は「村が困っているときに物見遊山でやってきやがって」という反応を示した。それは、議員がどんな行動をしたかということよりも、彼が共産党員であるということに対する反応だった。共産党というだけで受け入れられない訳だ。

田舎で政治家として何らかの仕事をしたい場合には、自民党の公認を受けるか、少なくとも支持を得ることは、普通に考えれば、必須の条件であるように見える。

で、これも、「だからやっぱり田舎は駄目だ」ということを言いたい訳ではないんです。

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