火山にはそれぞれ個性とでも言うべき性質の違いがあり、一言で噴火警戒レベルといってもレベル上げに至る判断基準は火山ごとに異なる。
画像は気象庁HPより、口永良部島噴火警戒レベルの判定基準(今年3月27日現在)。
噴火警戒レベルはよく批判の対象となる。
例えば、噴火の前にレベル5に上げるのではなく、噴火してしまってからレベル5となるのが多いことなど。
噴火切迫段階でレベル5に上げられれば大変結構だが、そのような予知は難しい(火山による)。
火山噴火予知について希望的に考えてしまう向きがある程度あるのは、2000年の有珠山噴火で周辺住民が全員事前避難できたことなどが影響していると考えられる。
しかし、火山によっては観測データ収集の豊富さ、山自体の個性とその(専門家による)理解度などに差がある。
有珠山2000年は幸運な事例で、それが日本全国に一般化できるわけではない。
14時半気象庁資料。
最近の状況は:
火山性地震→多い
微動→観測されていない
傾斜計→2023年6月から古岳付近膨張が示唆される変動があったが同年11月より停滞(近傍では同年9月から停滞)、現在も古岳付近で膨張状態維持
二酸化硫黄→数十トン/dayレベルで少ないが、2023年6月からの活動以前に比べ多い
地熱域→今月の調査で古岳火口と新岳火口西側割れ目の付近で確認。特段の変化なし。
https://twitter.com/JMA_bousai/status/1779026996720545824?t=CHKQjTOdKHm5X1RC3RrllQ&s=19