『地質と調査』の今号を読んだ。
巽さんのトップ記事、和食と造山運動の関係など、変動帯日本列島ならではの事象とその影響にたくさん触れてい面白い。
▼日本列島の河川は欧州に比べて急流で、地盤のイオンを溶かす暇がないので軟水になるだとか、
(関東平野は他の地域に比べ硬度が高くなる)
▼出汁は軟水あってこそだとか
(硬水は昆布のねばねば成分・アルギン酸が、カルシウムと反応して表面に膜を形成してしまう。このため、グルタミン酸が十分抽出されない)
▼蕎麦は火山大国で生き延びる術ですよとか、
(栽培に冷涼な気候が適していた、火山性土壌は多くの作物に不適だがソバは黒ボク土でも育つ)
▼関東の硬水は、昆布出汁には向かなかったために関東独特の食文化を産み出したとか。
(濃口醤油、蒲焼きのタレ、そばつゆなど)
ほか、ジオ菓子、酒や米の記事もあった。
今号は食いしん坊向けラインアップだ。
そういや、今年の地球惑星科学連合大会ではジオ菓子買い忘れたなあ…