二見書房とBL作品
自分で検索できる範囲でしか見てないけど。
二見書房が、「国会が何やらLGBTで騒がしい/価値観は人それぞれ」とtweetを発し、それに絡めて出版物の宣伝をした事は何重にも駄目だと思う。そこで批判した方を一部ブロって、ツイ消しは論外にも程がある。
他の方の呟きで出版社がこれまでも「同性愛/BL」という単語を忌避してLGBT関係の作品の宣伝をしていたことも初めて知った。
当事者も含め複数の方が怒っているのは当然のことなのだが。
ゲイの方が「BLを隠す文化だと愛好してきた人間がいるのだから当然の帰結だ」という主旨で批判なさっていて。それは勿論、そうなのだけれど。
そういう部分も含むのだけれども。
BL作品は今でこそ当事者も読者に多いがゲイ作品と違って、元は女性が作り女性が好んで読んだ。私自身もそう。読むことも気持ち悪がられるし、BL二次創作も嫌がらせを受けることもあった。結果的に同性愛を隠すべきものという形を取ってしまった責任の一端はあるかもしれないが。女性達がBL作品を作り愛読する事が許されない空気は私たちが生まれる前からあり、当時はゲイの方からも嫌われていたのに。何でもっとちゃんと社会に立ち向かわなかったのかという批判の矛先は、叩いてくる家父長制の男性ではなく愛好した我々の側なのか。
二見書房とBL作品
責任を否定したい訳じゃない。
向き合わなきゃいけない。
同性愛を隠すべきという空気に加担したのは間違いない。
当事者の方の気持ちを蔑ろにしたい訳でもない。
ただ、私がそうだけれど。
どうして皆のように少女漫画が好きなのではないのだろう?と悩みつつもいじめなどの対象にならないように振る舞い、多くの未成年が大好きな本として隠して限られた友人にしか言えずに守ってきたのは、趣味であり、自分の安全でもある。
成人過ぎて作品を発表したってネットで嫌がらせを受けたBL好きは多くいるだろう。
おまえたちが恥ずかしいものとして隠してきたからだと真っ先に批難の眼差しを向ける対象も結局私たちなのか……。
そういう社会構造を作って来た力ある男性ではないのかと、ふと。いや、もうわからない。言い訳したいだけなのかもしれないけれど。