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でも、恐らく喉の問題で以前のように歌えなくなった後、かつてはタイトルロールとしてカーテンコールで一番の拍手を受け熱狂的なファンがついていたその作品にアンサンブルとして出演しているのってどんな気持ちなんだろう……とは考えてしまう。現在進行形でプリンシパルの持ち役があったり今後もプリンシパルとして出演する見込みのある俳優がアンサンブルとして出演しているのとは訳が違うから。

世代交代は世の常とはいえ、私ならカーテンコールで辛い気持ちになっちゃいそう。だって、どうやったってタイトルロールとプリンシパルでは受ける拍手の音量に雲泥の差があるから。アンサンブルだと拍手は他の人と一緒に受けるし。
とはいえ、そこに折り合いをつけられている或いは拘っていないから今も劇団にいるんだろうけど。あの人は望んであのタイトルロールを手に入れたわけではなく、入団したらいきなり大役を背負わされた形だったし。

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