好きって伝えないと出られない部屋に入ってしまったひろ公。
ひろしは2人きりの時にしか出さない優しい声で好きだよと伝えて、次はお前の番って言うんだけど公は、えぇっと、あの、その……と吃りながら俯いてしまって、「まぁそんな急に伝えろって言われてもなぁ」と呟いたひろしの腕を咄嗟に掴んで真っ直ぐに目を見ながら、「私は、あなたのことを………っ、………慕って……いる、」と語尾が消えそうになりながら伝えるだけが精一杯で耳も尻尾もしゅんってなる公。ひろしは垂れた耳と頭越しに入ってきた扉を見ながら「ありがと。今はそれで十分」
公の手を取って扉まで歩くと開かない筈の扉があっさり開く。私はまだ好きって言ってないのに?なんで?と困惑してる公に「好きって伝えないと出られない部屋だろ、伝わったよ」
でも次は好きって言ってくれ、と告げて柔らかく笑うひろし。
そんな話を考えて夕飯を作ってました。長い。