差別の解消に異を唱える者は「不公平」だという。「障害者が優遇される」「外国人が優遇される」。それなのに「健常者の日本人には何の恩恵も無い」と。自分に「心身が健康である特権」や「強制送還に怯える必要が無い特権」を有している事を棚に上げる。「差別がなくなると困る俺たち」をいくら主張しようが、あなたの生活は楽にならないだろう。
差別者も、僕を含めた「反差別」な人たちも、「差別を生み出す社会構造」に目を向ける必要があると思う。
スタートラインが「ずっと後ろ」に引かれていたり、そもそも「引いてすらもらえない」人たちがいる。さらに、健康や日本人やストレートという「特権」を持っていながら、障害者や外国人や性的マイノリティなどが「当たり前の権利」を持つ事すら許さない。
それが「差別」だと僕は思う。