やっぱりマックスへッドルームは色んな意味で時代が早すぎたんだ。表現手法もロストテクノロジー的だし。詳しく言えば、84年イギリスで誕生した「バーチャル司会者(しかし本来は同名ドラマシリーズの宣伝番組)」で、当時はフルCGで人なんて土台無理なのを逆手に取り、角ばった特殊メイク、チープなワイヤーフレーム背景、過度な照明を使い動画のフレームレートをあえて下げて作り上げたシロモノだから恐れ入る。そして動画を瞬時連続再生し「独特のどもり(イギリスのコメディはどもりネタが多い)」とした。テレビシリーズの世界観も「ブラウン管に管理された世界」という今ならヴェイパーウェーブ的に評価できる事をやっていたのだ。テレビジャック事件に話題が行きがちだが、本編も注目されるべきだ。