映画『ぼのぼの』(1993年) 観た(一応ネタバレ扱い)。
ほのぼの動物ハードボイルド映画だった。単純に可愛い動物モノだと思ってはいけないやつ。
スナドリネコとヒグマの大将のバトルと、淡々と迫ってくる「大きな生き物」が対照的。スナドリネコがぼのぼの達の島へ流され着いた時からの大将との確執と、生き物とはなんなのか、目的を持って生きるべきなのか、命を懸けるべきことなどあるのかなど(この辺りは原作でも触れられているので映画は焼き直しと考えていいと思う)、作者の哲学的観点も強い作品だと思う。自分は原作の哲学的世界観が好きなので、あらためて復習みたいな感じで観たけどこの辺りの言語化は難しい。度々思い出しては噛みしめるタイプのテーマかもしれない。
序盤の、大きな生き物到来の情報に皆が怯える、という下りはなんとなく、大量の真偽不明情報に振り回される今の自分達にも重なってフフッとなった。
「楽しいことはなぜ終わっちゃうんだろう?」「苦しいことも終わるためだよ」スナドリネコさんの答えはやっぱりいいよねって思う。
ぼのぼのの声が当時のアニメのレギュラー声優さんと別の方だけど、違和感の無さに驚きだった。
(声優さん情報には詳しくないですすみません)
映画『ぼのぼの』(1993年) 観た(一応ネタバレ扱い)。
アライグマ(とその親父)が初期のおもいっきし横暴野郎なので、そこは今的にはアレだとは思うけど、それにめげないぼのぼのとシマリスくん…アライグマくんはショーねえちゃんとバトらせておくのが一番面白い。