夢の猫の話
急逝した猫がいつも過ごしていた部屋で仮眠をしていると、夢にその猫らしき猫が出てきた。私が乗った電車に乗って見知らぬ駅までついてきてしまったので、戻りの電車に乗れば家に帰れるよ、と言い聞かせて私は先を急ごうとするが「このホームは他線も乗り入れてるから別の電車に乗ってしまうかも」と不安になり、猫が目的の電車に乗れるか遠くからこっそり見守った。案の定別の電車が来るが、それには乗らずに目的の電車をひっそりと待つ猫を見て、やっぱり賢い猫だなと改めて感心した。賢い猫だった。きっと迷子にはならないだろう。