笹NOTY2023ノミネート作品およびその他の2023
https://sasaboushi.net/blog/2023/12/21/3976/
年末だ……。
笹NOTY2023とは私が2023年に読んだ（≠2023年に発表された）長編小説のベストを決めるもので、この記事でノミネートをして、大晦日に受賞作を決めます。
ちなみに去年、およびこれまでのアーカイブは以下の通り。
笹NOTY2022 & SSOTY2022 ノミネート作品（おまけ：よかったコンテンツと自薦ツイート集） レギュレーション 2022年に読んだ（≠2022年に発表された）小説のベストを選出する 本記事においてノミネートを行い、大晦日に受賞作品を発表する（それまでにすごく良い作品にであったらノミネートリストが増えるかもしれない） 長編小説部門（N... sasaboushi.net 2022.12.12 笹NOTYアーカイブ 笹NOTYノミネート長編小説リスト 当該年に読んだ（当該年に発表された、ではない）長編小説のベストを決める。 ノミネート作品中、★印がついているものが笹NOTY受賞作。 2022年 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』アンディ・ウィアー 小野... sasaboushi.net 2022.12.13笹NOTY2023ノミネート
『折れた竜骨』米澤穂信
ミステリがやりたすぎておかしくなっている感じ、よかった。師弟モノとしても良。
【感想】『折れた竜骨』米澤穂信 面白すぎ。特殊設定ミステリ（という用語でこのジャンルをまとめたのの初出がこの本のあとがきだとかなんとか）という話を聞いていたが、その言葉で思い浮かべるものよりもよりファンタジーの色合いが強く、剣と魔法の世界でミステリをやるのかなり楽しいんだ... sasaboushi.net 2023.01.04『ループ・オブ・ザ・コード』荻堂顕
超意欲作。『虐殺器官』フォロワーを名乗るのは何の誇大広告でもない。
【感想】『ループ・オブ・ザ・コード』荻堂顕 帯文にしつこく二回も書いてあるしインタビューでも明言されているので書くけど、『虐殺器官』フォロワー。設定にしても文体にしても、もろ『虐殺器官』、というか伊藤計劃でありながら、でも2020年代にアップデートされた質感と問題意識だと思った。疫病... sasaboushi.net 2023.01.14『王とサーカス』米澤穂信
米澤穂信から二作ノミネートしてしまった上に、評価ポイントがちょっと似ていて、どちらも「そこでミステリってできるんだ！」という驚きにある。『折れた竜骨』がファンタジー世界であったのに対して、『王とサーカス』は現代史の舞台。
【感想】『王とサーカス』米澤穂信 新聞社を辞めフリーとなった太刀洗万智が、月刊誌の海外旅行特集の取材のために訪れたカトマンズで王族殺害事件に遭遇する。緊張が高まるカトマンズの街で取材を始めた太刀洗だったが、彼女の目の前には新たな死体が。 いや、すごかった。あらすじとか何も... sasaboushi.net 2023.12.08『不夜島（ナイトランド）』荻堂顕
超大作。サイバーパンクに涙する日が来るとは。
四作ノミネートしていて作者が二人になっているというのは、それはどうなんだというところなんだけど……。そういうこともある。
【感想】『不夜島（ナイトランド）』荻堂顕 マジの、本当に、めちゃくちゃ、面白い小説です。絶対に読んでください。読書会がしたいです。 架空の戦後沖縄（というかもっと具体的には前半の舞台は与那国島）を舞台にしたサイバーパンク。架空の戦後沖縄を舞台にしたサイバーパンクって何だよと思うと... sasaboushi.net 2023.12.20笹SSOY2023ノミネート
2022年より新設されたSSOY部門では、私が2023年に読んだ（≠2023年に発表された）短編小説のベストを決める。長編との境界線は、適当です。以下、ノミネート作品。
- 「電信柱より」坂崎かおる
- 「力囲希咄」大木芙沙子
- 「記憶が戻る日」サラ・ピンスカー 市田泉 訳
- 「いずれすべては海の中に」サラ・ピンスカー 市田泉 訳
- ”Two Truths and a Lie” by Sarah Pinsker
- 「Forget me, bot」柞刈湯葉
- 「月下組討仏師」竹田人造
- 「地獄とは神の不在なり」テッド・チャン 古沢嘉通訳
- 「せんねんまんねん」蜂本みさ
- 「闇と未知の物語集、第十四巻「白い手袋」」スティーヴン・ミルハウザー 柴田元幸訳
- 「私たち異者は」スティーヴン・ミルハウザー 柴田元幸訳
- 「ピアニスト」暴力と破滅の運び手
- 「生まれたばかりの泉」瀬戸千歳
その他のよかった2023
ゲーム
アニメ
楽曲
ツイート10選
仕事のWeb会議が3分後に始まることになっているが、同時に花澤香菜さんのライブも開演してしまう。ライブ会場にて、「急遽別件が入ってしまったので会議に出られない、事前に貰っていた資料に先にコメントだけしておくがお前が悪い」的な内容のメールを大急ぎで書いて逃げ切ろうとしている（初夢）
— 笹帽子／笹幡みなみ (@sasaboushi) January 1, 2023
「朝ご飯は食べたのに……」お昼になるとお腹が減る「意外すぎる理由」（ダイヤモンド・オンライン）
— 笹帽子／笹幡みなみ (@sasaboushi) April 30, 2023
古インターネットの慣習に従い、同時に住民票を出力した者同士は端末にｹｺｰﾝ汁！と表示されて世帯がマージされる
— 笹帽子／笹幡みなみ (@sasaboushi) May 10, 2023
TwitterにdiscordのID書いてあって友達申請してつながったらその後会話が弾むのが正常です。まさかウンパスくんの手を振るスタンプ押して終わってないよな？
— 笹帽子／笹幡みなみ (@sasaboushi) July 6, 2023
蚊が入ってくるのを防ごうと思って買ったぶら下げるタイプの虫よけ、パッケージの下の方に小さい字で「蚊を対象とした商品ではありません」って書いてあったから《ブラック・ホール》で対象を取らずにフィールド上のモンスターをすべて破壊してる
— 笹帽子／笹幡みなみ (@sasaboushi) July 17, 2023
あのね、真夜中読んだ本の感想は教えてあげない
→ブログに書け— 笹帽子／笹幡みなみ (@sasaboushi) August 23, 2023
あいつふるさと納税でもらったフォントで同人誌組版してるぜ、と言われて耐えられる自信がお前にあるのか？
— 笹帽子／笹幡みなみ (@sasaboushi) September 5, 2023
言及して人生が破滅する人の再現映像を何度も見せられる言及免許の講習
— 笹帽子／笹幡みなみ (@sasaboushi) September 12, 2023
君は来るだろうか 明日のクラス会に 半分に折り曲げた 𝐆𝐚𝐥𝐚𝐱𝐲 𝐙 𝐅𝐥𝐢𝐩𝟓をもう一度見る
— 笹帽子／笹幡みなみ (@sasaboushi) November 15, 2023
低糖質が売りの食べ物に気をつけなさい
脂質が結構あるから
低カロリーが売りの食べ物に気をつけなさい
塩分が結構あるから――マザーテレサ
— 笹帽子／笹幡みなみ (@sasaboushi) December 13, 2023
2024年もやっていきましょう。
宣伝コーナー
ねじれ双角錐群の《毛》ホラー短編アンソロジー『よだつ』、熱烈販売中です。
ホラーの書き方がわからないから相互フォロワーの別名義を特定して教えてもらいにいく話 pic.twitter.com/MgatCLlFjG
— 笹帽子／笹幡みなみ (@sasaboushi) December 21, 2023
笹NOTYアーカイブ
https://sasaboushi.net/blog/noty/
笹NOTYノミネート長編小説リスト
- 当該年に読んだ（当該年に発表された、ではない）長編小説のベストを決める。
- ノミネート作品中、★印がついているものが笹NOTY受賞作。
2022年
- 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』アンディ・ウィアー 小野田和子 訳 ★
- 『AI法廷のハッカー弁護士』 竹田人造
- 『ローンガール・ハードボイルド』コートニー・サマーズ 高山真由美 訳
- 『百年文通』 伴名練
- 非公開
2021年
2020年
2019年
2018年
- 『氷』アンナ・カヴァン 山田和子訳
- 『ねじまき少女』パオロ・バチガルピ 田中一江 金子浩 訳
- 『TOKYO YEAR ZERO』デイヴィッド・ピース 酒井武志訳
- 『百年の孤独』ガブリエル ガルシア=マルケス 鼓直訳 ★
- 『BEATLESS』 長谷敏司
2017年
- 《筺底のエルピス》シリーズ オキシタケヒコ（便宜上、四巻の読了タイミングでノミネート）★
- 《物語》シリーズ 西尾維新（便宜上、終物語の読了タイミングでノミネート）
- 『厭魅の如き憑くもの』三津田信三
2016年
- 『東雲侑子は短編小説をあいしている』（シリーズ）森橋ビンゴ
- 《小市民》シリーズ 米澤穂信（便宜上、春・夏・秋三巻の読了タイミングでノミネート）
- 『新世界より』貴志祐介 ★
2015年
- 『雨の日のアイリス』松山剛
- 『ヴァンパイア・サマータイム』石川博品
- 『ソラリス』スタニスワフ・レム 沼野充義訳
- 《古典部》シリーズ 米澤穂信（便宜上、愚者のエンドロール～ふたりの距離の概算までの4巻を読んだタイミングでノミネート） ★
2014年
2013年
2012年
- 該当作なし
より過去のオールタイムベスト級の長編小説
- 『ハーモニー』伊藤計劃
- 『キャッチャー・イン・ザ・ライ』J.D.サリンジャー 村上春樹訳
- 『半分の月がのぼる空』橋本紡
- 『症例A』多島斗志之
- 『カラマーゾフの兄弟』ドストエフスキー 原卓也 訳
- 『罪と罰』ドストエフスキー 工藤精一郎 訳
- 『ノルウェイの森』村上春樹
- 『ねじまき鳥クロニクル』村上春樹
- 『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』村上春樹
