こんばんは、早朝にコメント失礼します。
私も他の方と同じように、くずし字解読ツールを使ったり(事前に砂子(四角い装飾)を画像ソフトで消しています)くずし字辞典も参照してみたりして、
「ふるさとは つめたきつちの」「月夜」
など、断片的な予想がつきましたので、和歌・短歌と仮定して検索したところ、
「ふるさとは/つめたき土の/にほひして/こほろぎのなく /うす月夜かも」(前田夕暮の作、歌集「原生林」より)
という短歌に行き当たりました。
https://crd.ndl.go.jp/reference/entry/index.php?id=1000170499&page=ref_view
色紙の文字は、崩す前の漢字表記だと、
『布流左止者川免多幾川遅乃
耳(長く伸ばす)本日之(長く)天己保呂
支農那久
宇須月夜
可(小さく)裳』
書写された方の署名と落款
『直美可久(書く)』
『直』
ではないでしょうか。
画像に書き入れてみました。
(先に宛先を間違えて誤送信してしまいました。すみません!
また、きのこしろい @beeenbee さんのご指摘を受けて「尓」を「耳」に直しました。)
サユリさん、おはようございます。
そうですか、日本人収容所にいらした方の……。ご苦労なさった後の安らぎのために、少しでもお役に立てていたら、私もとても嬉しいです。
筆跡も麗しく、しみじみするような、静かでいいお歌ですね。
こういった色紙だと詩歌が書かれてることも多いので、当たりをつけてみたのですが、書かれた方ご自身の作歌ですと記録が残っておらず、解読までは辿り着けなかったかも知れません。
くずし字は、漢字をくずして書くもので、ひとつの音につき数種の漢字が設定されていて、崩し方もわざと変えたりするので、同じ音でも見た目が全然違うことがあり、そこもややこしいです。でも、その中から今の「あいうえお」が定まったので、中には見慣れた仮名もありますね。「乃→の」など。
戦前はまだこういう色紙をさらりと書ける方がいらしたんですよね。この作品が遺っていて、拝見できて本当に光栄でした。
ありがとうございます。
おまけで、
解読ツールではないのですが、現代日本語からくずし字の文章を生成できる無料サービスもあるので、よろしければ遊んでみてください~。↓
くずし字変換サービス
そあん(soan)
http://codh.rois.ac.jp/soan/
@sakana6634 @beeenbee わ!!!
このくずし字変換サービスって良いですね!!
色々な文章変換してみます。
こういうことを全く知識のない人も楽しめて触れる機会が出来るとは✨
@sayuri_t_h @beeenbee
まさにそういった意図で開発されたものみたいです!楽しいですよね~。
@sakana6634 @beeenbee
逆名さん、そしてきのこしろいさん、本当にありがとうございます😭
まさかこんな短時間に解読されるとは想像していませんでした。
私に「なんと書いているのか教えて欲しい」と言ってきたのは私の働く美容院のお客様です。彼女のお母様もお祖母様も年齢的に戦争中に日系人収容所に行っているはずで、日本に関わる残されたものがこれだけだそうですので、とても喜ぶと思います。母娘お二人とも日本語はたどたどしいのでダメ元で私のところに持って来たそうです。
時間をかけていくつもツールを使い、さらに和歌・短歌と仮定して探してくださったとのこと。
なんだかこうやって調べてくれる人達がいて、意味も分かって、そういう事を全て聞いてきたお客様に報告できること、とても喜んでくれるであろうこと、全部素晴らしいし、感動して今本当に涙ぐんでいます。
どれだけ感謝してもしきれない思いです。
本当にありがとうございました✨🙏✨
ちゃんと全て英語に訳して一語ももらさずお伝えしたいと思います。画像もこのままお借りします。