第3章の、征韓論だけじゃない政府内の思惑、ややこしいんだけど確かに「征韓論」だけではしっくりこなかった各々の動きがおぼろげながら見えてくる感覚はあった。第4章、地租制度の関係から金を持ち始めた一部の一般市民(この時代は農民)が権利を主張し始めた話が議会の話と絡んでいるの、なるほどって思う。政府としてはいかに市民に力を持たせないか。どうやって増税するか、どうやって権力を拡大させるか。最終的には個人でも国でも、終着点は「権利の拡大」なんだよなぁという身も蓋もないお話になってくるw
ここからがたぶん本書の本筋なので、読むのも大変!感想も上手く書けない!!
坂野潤治『日本近代史』
第6章、最後まで読み切った!ちょっと駆け足になっちゃったけど。
第6章は太平洋戦争前夜まで。海軍軍縮条約における小競り合いが事の発端みたいに読めちゃったけど、こういう火種が無数にあって、それがいちいち燃えて、派閥や指導者、思想が細かくなりすぎていったってのもあるのかね。そういったものを整理することを諦めた政府。そのあとは、、、という〆。
戦時中の記述については著者の記憶というところで少し記述があるのみ。まぁそこがメインではないのは最初からわかっている。最後まで読むと、ますますそのややこしさに頭を抱えるw
とりあえず読書メーター記録しよっと
坂野潤治『日本近代史』
第5章まで行った。日清日露という2つの戦争のみならず限定的な参加になった第一次世界大戦の話から普選の話まで。平民宰相原敬が一貫して普選を認めなかったということで著者が結構辛辣に原のこと書いてるwまぁ地主が基盤の政党だからそうだろうなと思いつつ、普選いうても所詮男だけの時代だから(現代からそれを批判するのはちょっとズルいのは認めるが)チベスナ顔になっちゃう。あと一般市民も別に良心的じゃないしね…
あとはやっぱり、戦争にまつわるカネの影響は偉大。つい最近までこれやってたわけだから、戦争特需に拠る政権運営を封じられた現在のこの状況はむべなるかな、なんて思ったりしてね!
坂野潤治『日本近代史』
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