新聞社の雑用のバイトしてたとき、選挙の投開票日は夜遅くまで見たことないくらい事務所にひとが集まっててお祭り騒ぎでおもしろかったな。なんかこう、まだパソコンもデスクのとこにしか置いてないくらいで、記者さんたちの机にはワープロと、マンガみたいな紙束の山が積まれてたころの話……

なんか新聞社の雑用に興味のあるひとが多いようだけど、わたくしがやってたのは地方面を担当してる支部の、しかも日曜だったので、新聞社としてはものすごく仕事の少ない日だったのよ。日曜だから選挙にあたることがあったけど、普段は閑職。主な仕事は写真のフィルム受取(バス会社と提携してて路線バスに乗せられてくるのでバス停や営業所まで受け取りに行く)と現像(事務所に現像機あった)とか、明日のお天気を電話で聞いて記事に起こすとか、FAXで送られてくるおくやみ情報をまとめたりとか、そういうの。あと、デスクに珈琲淹れるとか。薬缶でめちゃくちゃ適当にドリップしたものでも、若い女子が淹れたってだけでインスタントよりは喜ばれた、今振り返るとクソみたいな記憶だな…

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たまーにだけど、おくやみ情報が10人くらいどさっときた日にはデスクが悲鳴あげてたな……。おくやみ情報は基本的に全部載せなきゃいけないけど、普段はぽつぽつしかこないものなので、何段も取ることは想定してなくて紙面の調整にバタバタするという。記者さんも行単位で文章量を削れとか指示されたり。まだアナログで紙面レイアウトしてたからな、あの頃。今は画面とかでやってんだろな

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