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の、則宗の馬鹿ーーーっ!!!
この大馬鹿者ーーーっ!!!
ひん…ひん…隠居を気取っておきながら、なんて狭量!
でも…それだけ清光のことを愛してたんだよね…いや、今も。
くやしい…私がなんとかしちゃいけない…?(だめです)
「秋の夜長に」
※則清※女体化※現パロ
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なあこさんのイラスト、すごくすごく好きです…愛が溢れている。心にじんわり来るんです…
QT: https://pawoo.net/@rarara____00200020/113023385001512265 [参照]
ますとどん、アプリにしたらあの面白いスタンプを使えなくなっちゃった…え、前の端末の時はどうやってますとどんしてたんだっけ?あれアプリじゃなくてブックマークだったのかな…?
はじめのひと月は清光からも音沙汰がなかった。それが過ぎると清光は則宗の身を案じる文を控え目に送って来るようになった。
何かあったのか。もしや身体を壊したのか、怪我でもしたのか。無事ならばそれを知らせてほしいと綴る便りは、能筆とは言えないが隅々まで慎重に運ばれた筆遣いからこちらを案ずる真心にあふれていた。則宗はそれを無視した。
やがて小者や出入りする人間から則宗の無事を知ったらしい清光は、半月に一度という控え目な音信をはじめた。則宗の健勝を祈り、日々の安穏を願い、そして自身の身辺に起きたことを書いて寄越す。則宗はそれらを受け取り目を通し、そしてやはりこれも無視した。
そんなことを続けて一年、清光からの信書は簡素な葉書に変わった。書いてあるのはたったひとつ。
『会いたい』
則宗はとうとう根負けした。清光にではない、自分自身の恋慕の情にだ。会いたいと願ってしまう心に則宗は勝てなかった。
割れた裾から真っ白い脛がのぞき、その先には紅を乗せた爪が行儀良く並んでいる。あのつま先にこれから口付けるのだと思うと則宗は身内がかっと熱く火照るのを感じた。
清光、と声をかけようとしたその時だ。
部屋の中から男が出てきた。
身の回りの世話をさせるために置いた小者だ。力仕事もあるからと大柄なのを選んだのは則宗だったから、顔も見覚えていた。総髪の耳から上だけを結わえ、顔の半ばまで前髪で覆い隠した男だ。
男は小腰を屈めて清光に何ごとか告げた。振り仰いだ清光はそれを受けて小さく笑い、撥で弦を弾いて即興でひと声ふた声唄って返した。
——あの声を聴けるのは自分だけのはずなのに。
胸の中に嫉妬の心火が燃え上がるのがわかった。燎原の火のように妬心は則宗を内側から焼爛し、自制を失わせた。
その日を境に則宗は寮へ足を向けることをやめた。