なにがしかの子どもへの指導において、効率の良いナニカを授けるってのはまぁそれはそれで仕事としてはよいことだとしましょう。
ただね、こちらが最大効率だと試行錯誤の上でたどり着いたものを提供するにあたり、子どもの側はそれが最大効率だと言って聞かせても彼らの中に”実感”はないわけで、「僕の考えたこっちのがいいじゃん」と言い出してくることがあるのよな。
このとき、いかにこちらのものが最大効率であるかを説いて論破して服従させるより、「まぁ好きなようにやってみればいいよ」と返して自分の中で試行錯誤させときゃいいんじゃねーかな、と思ったり。
結局は指導における最大の目標は「何かを実感させること」だ。
レールに乗せて最大効率をこなす服従慣れした子どもを増やすのは悪手。大人になったときに困る。
先生の言ってることはこういうことだったんだな…に至るのが彼らの学びであって、ぼくらのコピーはできるけど何も考えられないような人を作っても社会のためにならん。