『交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー』。1901~1938年の、機能としてのモダンと、生活の合理化および大衆消費文化の求める装飾としての「儚い”モダニティ”」、20世紀初頭に西洋そしてモダニズムの二面性を見ていく企画展。
アールデコの時代を中心にバウハウス。ウィーン工房、フランスのモダニズム。合理化、産業化していくドイツ、繊維部門を中心に、女性によりロココ風、ロマン主義風な色合いも帯びるウィーン工房。華やかなカーブと合理化が溶け合うフランス。椅子、服飾、ショーウィンドウ、食器、テキスタイル、調度品。トータルな装飾といった視点の誕生や機能化、合理化の中研ぎ澄まされていく家具のデザインなど見ごたえがあり、ガブリエラ・シャネルらのシンプルで人を開放する服はいま見ても美しい色気と艶を持つ。また同時に日本のモダニズムについても触れられ、それが政府の号令である西洋化と密接に結びついていることも指摘される。
”モダニズム”について立体的に見ていくことができるキュレーションで見ごたえがあったし、美術館(旧朝香宮邸)がアールデコ調であることから展示品と素晴らしく調和していて、とても目に贅沢な時間を過ごせました。
あえて欠点を言うなら、動線がとてもめちゃくちゃだったな…ときどき混乱した
修道女というタイトルのついてるランプが本当に素敵で、本当にさっき上げたケーキみたいな感じでした。
あとドイツっぽい椅子とフランスっぽい椅子というはっきりあるなあ、と思った。フランスはカーブがエレガントでドイツ(というかバウハウス)は直角って印象