私は日本の批評嫌いについてはもうちょい絶望的な見方をしていて、
①人文学、特に文学への社会的な蔑視
②経済的、時間的な余裕のなさ(批評や鑑賞は本来消費ではなく咀嚼と昇華であるため社会的な余裕がないと成り立たない)
③感性重視の消費が推奨される風潮(「面白かった」が純粋で最高の鑑賞態度とされる)
④批判と中傷の区別を付けない風潮(政権からコンテンツまで、全肯定か叩く対象かに二分される)
⑤「推す」に含まれる無責任な肯定が省みられずに「推す」が推奨される

…という社会的で複合的な要因があると考えるので、批評行為と意義を教育に取り入れても批評はいつまでも軽んじられるんだろうな…と諦めているところがある。
文系の基礎研究もだけど、まず経済的な豊かさと時間的余裕が戻らない限りは批評行為も弱いままなんだろうな…人間って余裕がないときは感性での消費しか出来ないんじゃないかな…

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ユリイカの女性オタク特集にあった論考の「推すは無責任な行為でもある」という見方、とても腑に落ちたし読めたの良かったな…

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